スロッターがマッチングアプリでネットワークビジネスに勧誘された結果【後編】
【前編】
待ちに待ったタロットデート
てなわけで迎えたお銀ちゃんとのタロットデート当日。
てかマジでマッチングアプリ簡単すぎるやろ…。まさか拙者のようなに人間に絶世の美女がお相手して下さるとは…誠にけしからん!!
「お待たせ~、それじゃあ行こうか♪」
素晴らしい。今日も安定のかわいさ。
あまりにもドストライクすぎたからか、まだ会って1分くらいなのに既にもう一人のボクの自我が崩壊。
ちょっと前かがみで歩かないと色々マズいでござるよ…。
お銀ちゃんと楽しくおしゃべりしながら会場まで向かいます!僕はもちろん前かがみで。
「あっ…ちょっとラインしてもいい?ごめんねー!」
と言いながらラインを打ち始めるお銀ちゃん。めっちゃ打つの早ぇ…。
…いや、ていうか画面めっちゃコッチに向けて打つやん…。画面丸見えよあなた…。
僕はそういうの覗き見るのに全く興味ない(むしろ見たくない)タイプの人間なんですよね。
だけどお銀ちゃんガッツリ僕にモロ見えの状態で打つから嫌でも視界に入っちゃうんだよなぁ。
ん…?ていうか今ちらっと見えたけど…
ラインの通知数99
とかになってなかったか?気のせいか…?
…ま、いっか!かわいいし!
正直めちゃくちゃ引っ掛かるけど、かわいいからヨシ!!
てな感じでしばらく歩くと、会場に到着します。
会場に入ると、男女半々くらいで8人くらいの人たちがテーブルを囲んでお菓子を食べながら談笑しています。


えっ、そんなことある?タロットってこういうもんなの?
僕は今までア〇ウェイやら何やらに3回くらい引っ掛かったことがあるので、こういう謎の集まりにはセンサーが働いてしまうのです。えっこれ…あかんやつっちゃうの?

「うん、全然大丈夫だよ!今日は目一杯楽しもうね♪」
うん!楽しむ!
お銀ちゃんが言うんだから大丈夫ですよ。これは失礼仕った。人を疑うのはよくないね。
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怪しき気配じゃ
会場に入るとタロットゲームがスタートします!
いやー、タロット面白いなぁ!僕がタロットで知ってる事なんて「設定56はベル確率が別格」ってくらいですからね。これはおもしろいわ。
しかしなんだろう…なんかこの会場…違和感があるんだよなぁ。
なんていうか、テーブル囲んでる男の人のチー牛率が高すぎないか?
メンツの7割くらいが大人しそうなオタクっぽい感じなんだよなぁ。しかも横には大体グイグイ系の女の子がいるし…。気のせいか?
タロットゲームは確かに面白かったんですが、僕はもうお銀ちゃんがけしからんって事で頭がいっぱいだったのでぶっちゃけ何したか全く覚えていません(煩悩)
不戦の約定、解かれ申した!
タロットゲームが終わると、司会者っぽいゴリゴリのウェーイ系の人が喋り出します。
「みなさん、今日のタロットはお楽しみいただけましたか?」
「僕達のグループは定期的にこういった集まりを開いており、メンバー同士の交流を図っておりす!」
「みなさんは夢や希望はお持ちですか?叶えたい目標に向かって毎日努力をしていますか?」
「僕はこの〇〇〇に知り合って人生が変わりました。」
「みなさんも僕達と一緒に…夢を追いかけませんか!?」
うわ、出たー…。
やっぱりソッチ系の勧誘じゃねぇか…。もう一人のボクもさすがにヘナヘナ丸。
そう、ソッチ系のやつって最初はこういう感じなんですよ。最初はとっつきやすいホームパーティーとかに呼ばれて、そっから誘導されてくんですよね。
悪いな。僕は既にこの手を3回食らってるんでね(白目)強くてニューゲーム。
「今度バーベキューやるんだ!あとパンフレットあるんだけどよかったら見てみる?」
え、なにこいつ(賢者モード)
君が構成員だとわかってしまった以上、もう君の事はサイコパスとしか見れないよ…。


「???」
お銀ちゃんを救ってあげたいけど、多分もう無理だろうな。彼女もまた被害者の一人なのだろう。
かわいいのにもったいない。かわいいのに。
マッチングアプリはガチでこういうのもありますからね。確かに出会いもたくさんあるんですけど、こういうのをかわせるようにならないとマジで人間不信になりますw
あんまりグイグイ来る子はマジで疑って掛かったほうがいいですよ。この世界は残酷なんだ。
