パチ屋でバイトリーダーやってた時の思い出【第3話】
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ほぼ同期の福田君
僕より1ヵ月先に入った福田君という子がいました。
彼は北海道出身で、年齢は僕の3個下。
家庭環境がかなり複雑らしく、高校を卒業した後はヤクザの元で使い走りをしていたこともあったらしい。まーたヤクザだよ。
僕は当時自分のことをそれなりに家庭環境が複雑だからと悲劇のヒロインぶっていましたが、世界は広い。上には上がいるものだ。


いや、それ結構ヤバイやつやんww
いつか捕まってコンクリ詰めにされて四日市港に沈められたりするやつちゃうの?てかそんなドラマみたいな展開本当にあるんだ…。
福田君は僕より3個下なのですが、僕に対しては当然のようにタメ語です。まぁ芸歴は彼の方が1ヵ月長いから仕方ないね。
俺も俺でこんなギャグみたいなメガネ掛けてるし、そりゃナメられるわ。
でも福田君には愛嬌があるので、そういう悪態はなんか知らんけど許されてしまうのでした。
あとなんかちんちくりんだしね。完全にキャラ得やん。けしからん奴だ!
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参るぞ、松風!
ある日の仕事終わり、僕は福田君から呼び出されました。






そう、福ちゃんは
めちゃくちゃ人に影響されやすい
のだ。
当時の彼はトレーナーの大久保さんを神のように崇拝していたので、とにかく何でも彼のことを真似しまくっていたのだ。
北海道出身の彼が、三重県のパチ屋で、四国の方言を使っている。ちょっと何言ってるか分からない。
でも僕はそんな彼のことをとても愛おしいと思った(!?)



当時の僕は父親から借りたスクーター(HONDAのディオ)に松風と名付けていました。
松風はいざという時のために自分の住んでる駐輪場に停めてあるだけで、ほぼ使っていませんでした。


一日貸すくらいならお安い御用よ!松風もきっと喜ぶと思うな、普段全然乗ってないし。
てことで僕は福ちゃんに松風(空冷4ストロークOHC単気筒)を貸してあげることにした。
~翌日~





え?何言ってんのお前(錯乱)
スクーター(松風)って、なくすとかそういうレベルのもんじゃないと思うんだけど、大丈夫?



なくなったら困るものだったら僕も焦っていたんでしょうが、普段全く乗ってないオヤジのスクーターだからなぁ。
まぁそのうち見つかるやろ(適当)
当時の僕は今の10倍くらいのテキトー人間だったので、時間が解決してくれると思いスルーすることにしたのでした。
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ベロンッ!この味は…!
次の日、オヤジから電話が掛かってきます。




え?パチ屋?(錯乱 1日ぶり2回目)
福ちゃんはたしか親父のスクーターは駅の駐輪場でパクられたって言ってたよな…。
これは本人に問い質すしかねぇなぁ!?!?



















福ちゃんは翌日から僕に対して敬語で話すようになった。チョロい男だ。
そう、福ちゃんはたまにとてつもなくしょうもないウソをついてしまうのだ。これはまごう事なき彼の悪癖。
よしよし、これで彼の悪癖が少しでも改善されるといいな。
翌週、彼は僕に対し普通にタメ語で話すようになり、金を貸してくれないかと相談してきた。
なんて肝っ玉のでっけぇ野郎なんだ。オラぁおったまげたぞ。
