パチ屋でバイトリーダーやってた時の思い出【第6話】
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修羅の国 遅番
ということで早中番から遅番へ転属となった松本氏。あのスクーター泥棒の福ちゃんも同日から遅番に配属された。
これからは17時に出勤して25時に帰る生活か…ふぅん、面白い。
まさに夜行性の俺に持ってこいのシフトだな。全速前進だ!!!
新台入れ替えがある日は26時頃まで残業することもあるらしい。入れ替えか~、ちょっとやってみたかったんだよなぁ。
遅番初日の朝礼時、僕は大久保トレーナーに遅番メンバーのみんなに紹介された。



いや、それ強制なん?それは横通ししなくていいやつじゃないですかねぇ…。

お前は俺と同じでお世話になる側の人間だろwww
相変わらず福ちゃんはお調子者である。そして安定の語尾「けん」。
北海道出身の彼が、なぜ三重のパチンコ店勤務で四国の方言を話しているのか。理由はわかっていても常に頭にそればかりが浮かんでしまう。
彼は影響されやすいから仕方がないね。
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暴君 降臨

彼の名は小田くん。遅番で一番仕事ができるともっぱらの噂である。
とにかく頭の回転が速く仕事もバリバリに出来るのだが、キレさせるととにかくヤバイらしい。何がどうヤバいのかは知らない。
しかも結構キレやすいらしく、社員が相手でも自分が間違っていないと思ったら絶対に折れないらしい。
ただキレたらヤバい点以外の評価は素晴らしく、遅番の次期トレーナーと言われていた。


なんかヤバそうな人だって噂で聞いていたけど、通常時はどうやら普通にコミュニケーションが取れるみたいだ。一安心。
正直鬼浜のコウヘイみたいなのを想像していたから、イメージと全然違って本当に良かった。
そんなある日のこと。
小田くんはA社員が組んだスタッフの配置表が気に入らなかったらしく、A社員と揉めていた。







A社員はとにかくマイペースだった。
マイペースなのだが地味に頑固でプライドが高いので、自分の間違いを素直に認められないタイプの人だった。
いやー、これは入りたての僕でもわかるぞ。A社員はB子さんの配置を変えるべきだ。小田くんの意見は至極真っ当だ。







クッソ怖いwww
これが暴君と呼ばれる小田くんの本当の姿か。ブチ切れたらほんと容赦ないな。ちなみにA社員は小田くんより10歳以上年上である。
ただ小田くんの発言はお客様やスタッフを思ってのことだし、至極真っ当な意見なんだよなぁ。〇ねはさすがに言い過ぎだとは思うけどww




言ってる内容はマトモなのだが、とにかく口は死ぬほど悪い小田くんであった。
多分僕が今まで出会った人たちの中で一番口が悪いまであるな、アレは。
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暴君のもう一つの顔

彼女は小田くんの彼女の荻野さん。
小田くん(僕)より5つくらい年上で、ゆるふわ系のぱちんかすお姉さんである。
とにかくネギトロ巻きが大好きで、ほぼ毎日ネギトロ巻きを職場に持参していた(無関係な情報)



なるほど、小田くんって女性に対してはこういう感じなのか。漢気溢れるなぁ。
小田くんが女子にモテるのは噂で聞いていたけど、このギャップにやられるんだろうな。僕もちょっと萌えてしまった。

福ちゃんが小田くんを見て何かブツブツ言っていた。多分新たなターゲットを見つけたのだろう。
次の日から福ちゃんは突如小田くんを真似たオラつきキャラに変貌していた。
ただ、オラついている内容がブレブレすぎて小物感がとにかく半端なかった。相変わらず影響されやすい男だ(遠い目)
