パチ屋でバイトリーダーやってた時の思い出【第12話】
ペコちゃんキャンディ
というわけで僕のトレーナー(バイトリーダー)生活がスタートした。
たかがバイトリーダーでしょ?と思う人も一定数いると思うが、当時の僕にとってはまさに異次元レベルの仕事内容に思えた。
僕たちは派遣社員だ。僕たちは人材派遣会社ファルコンから派遣先であるこのタ◯キに出向してきている立場なのである。
つまりバイトメンバーがいざこざを起こした場合、社員(主にリーダー以上)から何か言われるのはまず僕なのである。あぁ、それか大久保さん。
同じ店舗内で働いているとはいえ、社員とスタッフ(バイト)は別会社の人間なのだ。なのでそうなって当たり前なのである。

このお方は山中チーフ。
チーフとは、リーダーのさらに上の役職。その上にはもうマネージャー(店長)しかない。
あまり細かく書きすぎると怒られそうなのでいろいろ濁すけど、実質このお店のナンバー2の人であった。
ちなみに仕事はキレッキレである。昔ボクシングをやっていたらしく、本気で怒らせるとカチ込まれる(物理)らしい。
この山中チーフだが、後々さらに出世しマネージャーにまで上り詰める。ちなみに山中チーフは中卒である。
パチンコ業界はゴリゴリの実力社会なので、仕事ができれば学歴関係なしにメキメキ出世できるのだ。大手グループは知らんけどw



ヒデキリーダーはボクっ子川井さんの彼氏である。
めちゃくちゃ優しいし仕事に対して情熱的な人なのだが、裏でアッチ系の人と繋がりがあるともっぱらの噂であった。
え?どっち系って?アッチですよ、アッチ。

この人は谷田社員だ。
何かにつけてウザ絡みをしてくる人であった。
第一印象から「多分僕この人無理だな」と思っていたが、その印象はずっと変わらないままであった。
しかしなかなかに仕事熱心なため、後にリーダーに昇進する。最悪である(本音)
とまぁ各方面から舐められまくっていた僕ではあったが、そんな中でも支えてくれる人もいる。
非常にやりがいのある仕事だと僕は思った。
熟女好きの佐藤さん









この人は佐藤さん。僕と同じく遅番スタッフだ。
僕より10個くらい歳上で、確か当時37歳くらいだったはず。あかん、忘れた。
とにかく熟字が大好きで、彼女(40歳 看護師)のことを溺愛していた。
一度佐藤さんの彼女さんにお会いしたことがあるが、とても40歳とは思えないレベルの美しさであった。
ちなみに職場ではトッチと呼ばれている。



トッチさんは毎日晩酌でアホほど飲むので出勤時はだいたい酒臭いのがデフォルトであった。
さらに滑舌が絶望的に悪いので、朝一は正直何を喋っているのか全然聞き取れない。
聞き取れなくて困った時はとりあえず笑って「トッチさん最高です〜w」って言っとけばだいたいやり過ごせた。
簡単なゴリラで助かったぜ(ゲス顔)
トッチから始まる異世界生活




僕も欲しいです…
彼女がッッ…!!
可愛い女の子だらけの環境なのに彼女ができそうな気配皆無の松本青年にとって、トッチのその言葉はまさに僥倖であった。
トッチ先輩からのこの提案をきっかけに、僕のパチ屋バイトリーダー生活は大きく変わっていくのであった。
