パチ屋でバイトリーダーやってた時の思い出【第14話】
百年の孤独
終電後の近鉄〇日市駅に2人取り残された松本青年とヒロコちゃん。
もちろん二人ともベロベロである。今思えば今日やたらトッチさんが僕とヒロコちゃんに酒を勧めてきたのは、きっとハナからこうする算段だったからだろう。
ゴリラみたいな顔してなかなかの策士である。
トッチさんの車中で僕の頭は酔いでグルングルンに大回転していたが、車を下ろされ状況を把握した途端、頭は突然クリアになった。




あっ、これマンガで見たことある展開だ。
マジか…僕の人生にまさかこんなコテコテのけしからんイベントフラグが用意されていたなんて。
ベロンベロンだったはずのヒロコちゃんもいつの間にか冷静になっていた。あっかん。
いや、どうするも何も
選択肢は一つしかない
じゃないか。
始発まで何とか時間を潰すしかない。しかし僕たちはまだ出会って間もない間柄だぞ?一体どうすれば…。
アレか、カラオケとかに行っときゃいいか…?
マンガとかイケメンならここからホ〇ルに行ってワッショイワッショイなるのだろう。
しかしここは現実世界であり、僕はブサメンである。落ち着け、冷静になるんだッ…!










本当にこの流れでカラオケに行っていいのか?
俺の荒ぶるジンネマン(意味深)はそうじゃないと言ってるじゃないか。
何をやっているんだ俺は。






ああ、終わった。なんて僕らしくないんだ。
てかこれ、断られた後どういう雰囲気になるのかな。まぁもう言ってまったからどうしようもないけどw
あぁ…こんなにワクワクしたの人生で初めてだったのにな…。まぁいいや、いい勉強になったと考えよう。




あれ、なんか通ったぞ!?
僕の荒ぶるジンネマン(意味深)は、さらにもう一段階荒ぶっていた。
先端から少しビームマグナムが発射されていたのは誰にも言えない秘密である。
弾は一発あればいい
ホ〇ルに到着した荒ぶるジンネマンとヒロコちゃん。
ていうかこういうホ〇ルに来たのめちゃくちゃ久しぶりなんだけどwww
まずい、どういうシステムか忘れてるぞ!!


このとき何がヤバかったかって、ホテルのチェックインの仕方どうとかではなく
僕の可能性の獣
である。
ずっとデストロイ形態なので僕も前屈姿勢になりながら歩くしかないし、なんかヒロコちゃんはやたら距離が近いし。
僕の理性はまさに崩壊寸前であった。まだだ、まだこんなところでは終われんよ!
こんな勝ち確の展開、本当にこの世の中に存在するんだ…。
ということで荒ぶるジンネマンは荒ぶったまま、無事チェックインした僕とヒロコちゃん。
ちなみに当時の松本氏はこういうホ〇ルに来たのは人生で2回目くらいであった。


そこから僕とヒロコちゃんはお互いの話を1時間くらいした。
お互いのことを話しているうちに、僕のジンネマンも低確状態に落ちていた。
そうだよ。やっぱ出会っていきなりこういうのから始まる恋愛は、僕らしくない。いきなりクライマックスは、僕らしくない。
僕らしく、僕らしいペースで進んでいけば、それでいいじゃないか。
~翌朝~
若いベロベロの男女がホ〇ルに入って朝まで何もないとか、そんなことがこの世の中にある訳がないだろ。
正直詳細はよく覚えていないが、朝起きたらなぜか事後であった。
う~ん、世の中には不思議なこともあるもんだ。
見ろ…レスボスの女が潜在的に恐れているRODだ
次の日。







僕のようなチー牛は一発〇ると別人のように人が変わるのだ。
それくらい童〇は未経験という事にコンプレックスを持っているものだ。





僕と近い感性を持つチー牛系男子に強く言いたい。
合コンなどで気になる女性がいたら、失敗してもいいからとにかくアプローチしろ。
自分の事なんか好きになってくれないって考え自体が、まず自分の思い過ごしかもしれない。
攻めずに後悔するのが一番ダメパターンである。どうせダメなら攻めて失敗しろ。
ということで僕は、介護士のヒロコちゃんと付き合う事となった。
