パチ屋でバイトリーダーやってた時の思い出【第15話】
笑顔の汚い松本青年
僕の働くタ◯キは接客・お客様サービスに力を入れているお店であった。
お客様が目の前を通り過ぎたら一礼し、大きな声で「いらっしゃいませ」とご挨拶。
通路内でお客様とすれ違ったら満面の笑みで「どうぞ!」と道をお譲りする。
これがルールであった。
特に当時のマネージャーが口酸っぱく言っていた言葉は「笑顔」。
「お客様対応はクレーム対応以外は常に笑顔でいろ」
毎日のようにそう言っていた。
自分で言うのもアレだが、
僕の笑顔はとても汚い。
僕は顔がクシャっとなる系の笑顔なのだがチー牛隠キャで心が荒んでいるので、うまく笑うことができないのだ。
満面の笑みをしているつもりでも、なんか不自然で小汚い笑顔になってまうのだ。そしてだいたい目が笑っていない(白目)
写真を撮る時に「はい、笑って〜!」って最初言われるアレ、僕は最高に苦手だった。
あぁ、それは今もだったww






てことで僕はこの日から毎日
鏡の前で口角を上げるトレーニング
をするようになった。
そう、蒼天の拳のエリカがやるコレである。
僕は毎日鏡に向かっておじちゃん笑って!を繰り返した。
しかしいつになってもエリカのように笑うことはできず、鏡には不気味に微笑むモンスターが映るだけであった。誰だテメーは!
仇となる真面目さ
ステキな笑顔でお客様をお出迎えすることは自分には難しいと察した僕は、せめてお客様対応だけでも人一倍頑張ろうと思った。
まぁ元々僕は接客業が好きでしたからね。今までやってきた数々のバイトもだいたいサービス業だし。
お客様対応は正直得意分野だと思っていた。
パチンコ業界も言ってしまえばサービス業…
僕の今までのサービス業界の経験で何とかなるっしょ!
僕はそうたかをくくっていた。
しかし現実は違った。
パチ屋でのお客様対応は他のサービス業界とのそれとは明らかに一線を画すものであった!




お、俺の接客が通用しない…!?
ていうかお客様に呼ばれたらだいたいクレームじゃねーか!しかもどうしようもねぇやつばっかだしww
釘がどうとか言われても、僕にはどうしようもないじゃないか…。
この時僕はパチンコ業界の接客が他業界のそれとは明らかに異質なものだと何となく察した。
どう対応していいかわからない僕は、とにかくお客様に謝っていた。
とにかく謝って謝って謝って、謝り倒した。
そんな毎日を繰り返していたら、いつの間にか僕はノイローゼ気味になっていた。
そして数日間のノイローゼ期間を終えた後は、
逆ギレ期間
に突入した(!?)

僕の怒りは臨界点を迎える直前であった。
このままではいけない。何か他の手を探さないと僕の自我が持たない…!
人生の1割くらいは、遊んでいい。
開き直った僕は、ある日からお客様対応のスタイルを変えた。











これは僕の持論だが、パチ屋の接客はある程度はノリと勢いでいいと思う。
結局お客さんと仲良くなれば、だいたい全てのことが許されるからだ。
「回らん!」って言われたら「ですよね〜w」とフランクな感じで相槌を打っておけばいいと思う。
そっからお客様とお話しして、仲良くなればいいのだ。
ああ、もちろん責任者にはこういう声が上がっていたとは報告しますけどねw
ちなみにこれは僕がバイトだったから通用した立ち回りであって、責任者がコレやったら多分ブン殴られてると思う(真顔)
逆にクソ真面目な人は多分病むと思う。だってどうしようもない内容のクレームばかりだから。
お客さんの中にはただ話を聞いてほしいってだけの人も結構いるので、相手に喋ってもらってスッキリしてもらうだけで十分だと思う。
自分なりのお客様対応を身につけた僕は、次の日から接客がさらに楽しくなった。
あたおか(褒め言葉)な常連様ともたくさんお知り合いのなれたので、そのうちその辺の話も書いていこうと思う。

ディスカッション
コメント一覧
ぼ、僕も明日から実践してみます❤️
あっ、遺書書いとかないと
僕と同じようなスタンスの接客してたーって言ってた元店長さんいましたよ!いや、僕よりもっと攻めてるかw 程々にお願いしますね(白目)