パチ屋でバイトリーダーやってた時の思い出【第20話】
Sponsored Links
揺れる思い
僕がタ〇キでトレーナー(バイトリーダー)になって約1年が過ぎようとしていた。
トレーナーの仕事にやりがいを感じてはいたものの、あることがずっと心の中で引っかかっていた。





いかにトレーナーとは言え、結局はアルバイト。
当然やらせてもらえる業務には限界があり、社員に比べればできることなんてほんと一握りだった。
いかにトレーナーが責任ある仕事とはいえ、本当に責任のある仕事はやらせてもらえなかった。
まぁそりゃそうだ、派遣スタッフだもの。直接雇用のアルバイトならまだしも、外部の人間にそんな権限を持たせる理由がない。当たり前の話である。


僕は日に日にスタッフトレーナーという物足りなさを感じるようになっていた。
確かにスタッフのシフトを組んだりなんかもして、やりがいはあるっちゃある。
だけどいざホールに出て重めのトラブル対応・お客様対応が発生したらすべて社員以上の対応になる。
時給もそりゃ他のスタッフに比べれば多かったが、それでも社員の給料には遠く及ばない。まぁそりゃそうだ、だってアルバイトだもの(2回目)
僕は本当にこのままでいいのかと日々考えるようになった。
いや、本当はきっとダメなんだろうなとは気付いていた。気付いてはいたが、職場の居心地の良さに甘えて惰性で続けていた。
Sponsored Links
気になる世間体
そんなある日のことであった。
僕はチーフから呼び出しを受けた。なんだろう、なんかまた人飛んだとかかなぁ…。







なんてタイムリーなのだろう。
僕は山中チーフから社員にならないかと声を掛けられた。
いや、ていうかアレか。タイムリーというか、僕が毎日ヤキモキしていたのが見破られていたのかもしれないな。
僕の心は揺れに揺れた。一番欲しいやつが一番欲しいタイミングで来てしまったからだ。

僕が社員になるのに躊躇していた大きな理由…。
それは…。










そう、やはり気になるのは
世間体
なのである。
パチンコ業界で働く人には大変失礼な話だが、やはりパチンコ業界のイメージは良くないのだ。
ヒロコちゃんのパッパとマッマに反対されていたのもあったが、実は自分の親からも強く反対されていた。
理由はだいたい同じである。「パチンコ屋さんなんてやめときなさいあーた!!」であった。
僕が社員になるのにずっと踏み切れなかった理由はまさにそれであった。
ちなみにヒロコちゃんって誰?って方のために説明しておくと、当時付き合っていた介護士の彼女である。
ヒロコちゃんとの小ネタも記事に盛り込みたいとは思っているのだが、いかんせん記事にするほどの面白い話がほとんどないんですよね。それではダメなんよ。
Sponsored Links
にんげんだもの
チーフからの社員登用の誘いとヒロコちゃん(と愉快な仲間たち)からの猛反発に、僕は日々苦悩していた。
そんなある日のことであった。










やはり持つべきものは友であった。
佐藤さんと福ちゃんの言葉で、僕の心はスッと晴れた。俺たちに言葉はいらない。そう、苦しい時は牙狼XXを打ちゃあいい。
そんな日に打つパチンコはだいたい負けるもので、その日僕はサクッと5万くらい負けた。ちなみに佐藤さんは僕の隣の台で鼻歌交じりに爆出ししていた(憤怒)
とりあえず社員登用の話はまた今度考えることにした。いや、それにしても回らなさすぎるやろ。どうなってるんだこの店は。

【いいね!と思ったら押して下さい】