36歳スロッターが仕事と故郷を捨てて大阪に引っ越した結果〜サラリーマン編〜【第11話】
・第12話
草薙君との初同行
新たな職場で仕事を始めて2日目。
僕は喋り方がセブンズTVのytrさんほぼそのままの草薙君の出張修理に同行することとなった。
本日のミッションは「◯◯大学付属病院に納入されている弊社製品の修理」だ。どうやらリモコンを操作してもウンともスンとも言わないらしい。
いや、ていうかここの付属大学めちゃめちゃ有名やん。
こんなところにもうちの製品納入してんのか…やりますねぇ!果たして僕のような不束者が立ち入って良い場所なのであろうか。



おもむろに草薙君の営業車(ハイエース)の助手席に乗り込む松本のおじさん。
あぁ、誰かが運転する車の助手席に乗るのホント久しぶりだな…なんか新鮮。
僕は若い頃からずっと運転手キャラだった。
かくれんぼなら鬼、サッカーならゴールキーパー、マリオカートならドンキーコング、64のゴールデンアイなら3vs1の1の方。そんな感じである。
36歳のドンキーコングを乗せた草薙君の車は◯◯大学附属病院に向けて走り出した。メキセゴォ~ww イエ~ハッハッハァ~www
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草薙君に親近感
車中、僕は悩んでいた。






僕はこれから先3か月は試用期間になるのだが、あまり素を出さずに目立たない事を最優先に振舞う事にした。
と言うのも、僕は第一印象では「マジメそう」とかよく言われるのだが、実際のところ
死ぬほどめんどくさがり屋だし、常に隙あらばサボろうと考えている人間
なのである。
もちろんそれはキチンと自分の仕事をやった上での話なのだが、僕は基本めちゃくちゃめんどくさがり屋だ。
何でも要領よくやってパパッと終わらせて、余った時間はガッツリサボりたいと思っている。残念ながらこれが現実。完全な怠惰マンである。
だから一人で出張修理に行くようになったら、空き時間はおそらくハイエースで昼寝しまくると思う。何なら今日だって出来れば現地に着くまで寝かせてほしい(暴挙)
けどそれを試用期間にやって会社からやっぱいらないですーされても困る。なので試用期間中は超マジメキャラでいることにした。






あれ、もしかして草薙さん、思ったほどイケイケキャラじゃない…?
もっとゴリゴリのパリピなのかと思ったけど…そうか、アレは多分元陰キャ特有の張り切り過ぎた時にオーバーテンションになっちゃうアレなのかもしれないな。
正直草薙さんはテンション高すぎて疲れそうだなーと内心思っていたので、ちょっと親近感が沸いた。僕も基本陰キャなので同属性なのがよくわかる。
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オッサンが約3か月ぶりに現場仕事をした結果
現場の◯◯大学附属病院に到着した。
僕たちは修理対象のある部屋に招待され、草薙さんは故障の原因を特定するため製品をイジりだした。







約3か月ぶりの現場作業である。
今この瞬間、僕は約3か月ぶりに会社の歯車の一部となった。正直ちょっとヒヨッちゃったけど、こんなのやるしかないじゃない!
うん…これはアレだ。おそらく初日に係長に教えてもらった修理対応とほぼ同じ内容だ。多分草薙さんも簡単だから僕に振っているのだろう。
落ち着け…俺ならやれる。
冷静に考えるんだ。この修理作業はどう考えたって前職でやってた電車の修理作業より簡単じゃないか。
これくらい直せなくて何がエンジニアよ!!



3分で作業は完了した(誰でもできる)
交換作業は僕が大げさに書いているだけでめちゃくちゃ簡単だった。いい時の自分ライジングサンなんていらんかったんや。
しかし久しぶりに現場仕事をした僕は充実感に満たされていた。僕はいま「生」を実感している。全ての人にありがとう。
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