【ライター記事】パチプロになりたかった先輩~後編~【ディノさん】
こんにちはディノです。
さて今回は前回の続きになります。前回を読まれてない方はそちらもよろしくお願いします。
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その道で生きること
S先輩は普段、私と同じコンビニのバイトを週5でやっていました。本人としては稼働量を増やしたかったようですが、同棲している彼女が良い顔をしませんでした。
当然ですね。私が彼女でも良い顔はしません。ギャンブルではなく、正しい向き方で勝てるのは説明できますが、そもそものイメージが良くない。
私は勝つ側の生き方をしてきましたが、社会全体から見れば「だから何なの?」です。私達自身は税金を払うでもなく、社会貢献をするわけでなく、パチンコ店に寄生して生きているのです。
大手を振っていいわけがありません。これはあくまで持論です。ただ、私と関わって下さった、また弟子と呼べる人は私の考えを理解し実践してくれました。
さて、またも脱線しました。戻していきましょう。
そんなわけで先輩は彼女に頼み込み、週1回の私との稼働にこぎつけてるわけです。
ライバルの出現により流石に釘の状態も悪くなります。元々、地域密着店で地元の商店街の方用に作った共有ルール、甘い釘だったと思われます。
そしてそれを意に介さぬかの如く、ライバルは打ち続けます。
ディノ「正直、回りは悪くなってます」
S先輩「ノリ打ちでも厳しくなってきたかな」
せめて会員カードがあり、最初に持ち玉であれば話は違ったのですが、毎回現金投資なのが痛い。
持ち玉になってから閉店まで粘れるのなら意味はあったのですが、彼女の仕事に合わせて帰宅と言うのも響きました。
逆に考えると、パチンコで稼ぐのは時間を犠牲にしないと稼げない。他の労働ももちろん時間を対価にして賃金を得るわけですが、何ていうんですかね、残らないんですよ。数学の方程式くらい、実生活では応用がない。
閉店まで出来なければ意味ないよ!みたいな事はなく、S先輩に合わせて稼働はいつも終わらせてました。
人と稼働する楽しさ。普段の孤独からの癒しであったのかもしれません。
しかし本気で立ち回るなら私と同じように、いい台で時間の限りやるしかない。次第にそれは私にストレスとなっていました。
ある時、職場でS先輩が履歴書を書いていました。
ディノ「あれ?ここのバイト辞めるんですか」
S先輩「いつまでもバイトって訳にもいかないしね」
仰る通り。
S先輩「ディノ君と立ち回ってみて、俺無理かなーと思ったんだよね」
ディノ「そうですか?飲み込みも早いし、本気なら」
S先輩「その本気というのが自信ないんだよね。彼女も説得できなそうだし」
私は結婚もしてますが、両親に紹介となった時の肩身の狭さもヤバイんですよね(笑)
「ディノさんは普段何をされてるのですか」
このワードで夜も寝れなくなる。世間体も気にしない本物こそがプロなんだよなとつくづく思う。